本日のカウンセリングは俳優の岡嶋政夫さん(仮名)です。
相談ごと
幼いころから霊感的なものがあるのに気が付いていました。大人になるにつれ、その力が無くなっていったように思っていたのですが、今度は形を変えて現れたのです。この僕にはどのような霊力が備わっていて、今後どう影響を及ぼしていくのでしょうか。
お尋ね2問
〇自身の性格をどのように感じていますか。
「水だと思っています」
〇霊感はあると思っていますか。
「少しですけどあるように思っています」
役になりきれる
・先ほどの性格についてもっと詳しく教えてくれませんか。
「(相談者)俳優になって最初の仕事で与えられた役柄は警察官でした。台本を見ながらその役柄をこなしている時です。自然といえるほどスッとこの役に入り込めていました。次の役柄は高校の教師でしたが、これもまた同様でした。次の漁師のときも介護士のときもそうです。」
「それぞれの役を意識しただけで、不思議なほどスムーズに入り込めていくのです。それはまるで水のように。このようなことから、自分の性格を水に例えるようにしています」
・(カウンセラー)それは、あなたの憑依体質からきています。その役柄に徹しようと思った瞬間、その役柄が憑依するのです。それはあなただけではありません。俳優を業としている方のすべてと言っていいほどこの体質です。
また、その役柄を演じるために、その本人に直接お会いしたときリンクしたような感じを覚えたことがありませんか。(本人深くうなずく) それが憑依した瞬間です。
最初の体験
・先程の霊感についてもっと詳しく教えていただけませんか。
「(相談者)幼い頃、ピエロのような小人と一緒に遊んでいたことがあります。それは話もできるし歩くことも空を飛ぶこともできるものでした。毎日のように現れるので、とっても楽しくて大笑いしていました。そんな時です。母親がいきなり部屋に入ってきました。そしてこう言ってきたのです。」
「いつも、誰と一緒に遊んでいるの?」
「ほら、ここにいるじゃん。小さいなお兄ちゃんが!」
「ところが母には、この存在が見えなかったようです。ここが私の霊感のはじまりです。」
何かの気配
「小学生に入学するころには、このお兄ちゃんは私の前に現れなくなっていました。そして、特にこれといったこともなく社会人としての一歩を歩みだしたころでした。」
「こんなことがあったのです」
「舞台稽古が終わった夜の8時ごろでした。先輩の遠藤さんと2人で食事に行くことになりました。誘われたその場所は赤羽の小さな居酒屋です。そこは田舎風が漂うシックなたたずまいの店でした。」
「中に入ると、まず目に飛び込んできたのは上半身だけの熊の剥製です。この姿が招き熊をしているのです。こっけいさもあったのですが、どことなく違和感のようなものを覚えていました。」
「そして私たちはカウンターに座ることに」
「やはり話題となったのは舞台演技のことでした。そんな会話の途中、急に背中にゾクゾクとしたものを感じたのです。なんだろうと思いながら後を振り向くと、熊の剥製の周りにモヤのようなものがかかっていたのです。」
「少し不気味さを感じ隣の遠藤さんにこの事を伝えると、こう言います。」
「俺には何も見えないけど、気配のようなものが感じる」
「この程度のものでしたので、これ以上の答えを探すことなく舞台演技の話に切り替わっていました」
侵入者
「ほろ酔い加減で自宅にもどり就寝しました。」
「明け方の4時過ぎだったと思います。突然、廊下を走る音が聞こえ目が覚めます。それは1人や2人ではありません。間違いなく多人数です。家族以外誰もいないこの家で何かが起こっているのがわかりました。」
「すぐに廊下に出てみると、そこには誰もいません。」
「多少は酔ってはいるものの、あれは足音にまちがいないと思ったけれど・・・」
「また就寝につき。そして朝、父と母に尋ねると、その音は聞こえていないとのことでした。やはり酔いからの錯覚だとすぐに置き換えます。」
「ここから2日が経過した明け方です。今度は話し声が聞こえてきました。それも時代劇風な話し方です。父も俳優でしたので早朝の演技の練習かなと思いましたので、気にもしませんでした。ところが、複数人で話し合っているのに気付きます。」
「そして部屋の扉を開けると、そこは静まり返った空間だけでした」
「このとき、数日前のあの足音も今回の話し声も、これは現実世界のものでないと察しました。この原因となったものを考えてみると、あの先輩と一緒に行ったあの居酒屋で何かが憑いてきたにちがいない。」
徐霊
「そして次の朝、劇団の遠藤さんにすべてのことを伝えたところ、このようなアドバイスをくれたのです」
「玄関に花と線香を焚き、
”ここは、お前たちの来るところじゃない。今すぐに立ち去りなさい”
と言いなさい。」
「帰宅後、すぐにアドバイス通りのことを行いました。そしてここから、1か月が経過しましたが今のところ出てくる気配はありません」
仕事の依頼
・(カウンセラー)まずは小さなお兄ちゃんの件になります。これは低級霊のいたずらになります。色々な形で現れてきて一緒に遊んでくれたり、時には励ましてくれたりしてくれます。ほとんどの大人の方々は見ることができません。
・自宅での霊になりますが、これは地縛霊が憑依したものです。悪霊ではありませんので、今回の玄関先での除霊でもう現れることがないでしょう。もし心配のようでしたら玄関に花を飾るようにしてください。魔を払ってくれますので。
・それと居酒屋の熊ですが、人間が仕掛けたトラバサミの罠によりもがき苦しんで亡くなっています。この時の思いが剥製に漂っただけです。憑依することがありません。
・先ほども申し上げましたが、あなた自身が憑依体質の方ですので、常にその時にかかわる霊の影響をまともに受けてしまいます。今後もこのようなことが起こるでしょう。怖がることはありません。あなたに近寄ってくるのは、ほとんど低級霊だと思ってください。
また、現れましたら冷静に判断し、ここから今すぐ立ち去るように伝えてください。今のあなたでしたら、これだけで十分です。
守護する者
・(カウンセラー)戦国時代の武将があなたの守護霊になっています。この方というのは、八幡神を信仰している方で霊格もあり武芸も達者でした。そのうえ人格もある将でしたので家臣からの信頼も高く、今でも一緒に行動を共にしています。
このような方々があなた自身を守護していますので、あらゆる事故災害から身を守ることができているのです。今回の件もそうです。
・(カウンセラー)ここで守護霊からあなた宛のメッセージが届きました。
”ここにいる家臣らは未だに浄化されないままになっている。だから供養をして浄化させてほしい”
これは叶えてあげる必要があります。やり方はすべて私が教えますので一緒に実行していきましょう。
霊的放射体
赤(決断力・行動力・積極性)をメインに色々とミックスされ、それを大きく包み込んでいるのが青(知的・冷静・沈着)になります。
場を和らげるひょうきん的な性格も持ち合わせています。ところが、その時の場の雰囲気が必要だと分かっていても、なぜか積極的に使おうとはしません。それは複雑にミックスされた色の影響もありプライドが邪魔をするのです。
異常なほど頑固なところもあります。責任感も強く人の面倒も良くみる親分肌の性格も持ち合わせています。
最後に
家臣たちの浄化の仕事もカウンセラーのサポートもあり無事に終了いたしました。全員天国にお戻りになりました。そして武将から感謝の思いも届いています。
でも彼は、毎朝の供養のための読経は止めずにつづけていました。なんのために続けているのか尋ねてみると。こう返ってきました。
「今回の件で先祖を供養する大切さを知りました」
こう言ったあと、仏壇を指さします。その方向には過去帳が置かれてありました。寺の住職のアドバイスを受けながら作ったそうです。
もしかすると、この先祖供養に結び付けるために、今までの出来事があったのではないでしょうか。
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