見えない存在を追いつづけた これは自然のいたずらか?

エピソード7

私の名前は砂子貴幸と言います。

実は、とっても不思議な体験をしました。このことを友達数人に話してみたのですが、誰も信じてくれないどころか鼻で笑って相手にしてくれません。私が友のように逆の立場でしたら、おそらく同じ態度で接していたと思います。

でも間違いなく、この体験をしました。

では、どのような経緯でこの不思議な体験をしたのか今からお話しします。

それは、このような事からはじまっていきました。

見えない存在

8か月前のことです。

友達から、夜の雑談会の誘いがありました。場所はいつもの居酒屋です。これといった内容がある訳でもなく、それは、いつものようにはじまっていきます。

そして、ほどよく酔いがまわりはじめた頃でした。店の大将が、こう語りかけてきたのです。

「目に見えないものって信じるかい」

これに私が、

”ん、んんん。見えないものか・・・”

こう言い出した時でした。隣の友が持論を言いはじめたのです。これを聞いた店の大将もまた持論を返してきました。私といえば、ただ単に2人の話を聞いてるだけでした。

その話をまとめると、

「見えない存在というものは、見えないけれども必ず存在している。それは、すべての人間に必ず憑いている。居場所もまた存在しているし、人間はそこに行くことができる」

ということでした。

そこを訪ねる

2人の話を聞いているうちに、なぜか、その居場所を訪ねてみたくなっていました。そして、その場所を探しはじめるようになっていたのです。

そんなある日のことでした。

ひょんなことから知った自衛隊員がこのような事を教えてくれたのです。

「私の出身地である宮崎県には、高千穂峰というところがあります。ここは神武天皇ご誕生の地として知られ、あらゆる場所に神話のストーリーが宿っているといわれています。きっとあなたのその思いを叶えてくれる場所かと思います。一度出掛けてみたらいかがですか」

早速ここを調べてみることにしました。そして2日後、宮崎県行きのチケットを手に羽田空港に立っていました。

招待された

目的の山に到着すると空は真っ黒な雲におおわれ強めの雨が降っていました。登山口に行くと、1メートル先が見えないほどの霧におおわれ。看板には当然のように”入山禁止”の注意書きがあります。

ようやく、ここまでたどり着いたのに・・・

どうしても登りたい。その思いは強くなるばかりでした。

そんな時です。

不思議なことが目の前で起こり始めます。足元の深い霧が徐々に薄れていくのに気が付きます。そして数分後、目の前の道がはっきりと現れだし、頂上までつづいているのが分かるほどになっていました。空の雲も山道に合わせるかのようにくっきりと割れ青空がでています。

まるでモーゼの海割りを見ているかのようでした。

”この山に登りなさい”

このような思いを感じましたので、頂上を目指し歩きはじめます。思った以上に足取りは軽く、気付くと目的の山頂に到着していました。休憩後の下山も来た時と同様な環境のままふもとに到着します。

すると、これと同時ぐらいに雲が現れ、また青空を覆い隠していくのです。そして深い霧も現れ、あの到着した時の元の状態にもどっていました。

これは偶然とは思えません。

確かに、見えない存在が現実にあることを教えてくれた出来事でした。

ここで分からないのは、なぜ、この僕に教えようとしたのか。どこにでもいる。いたって普通の人間なのに。

最後に

この体験から2年が経過しましたが特にこれといったことがないまま本日に至っています。ただ僕の中で自然を大切にしなきゃならない。という思いがこの経験から芽生えたように感じています。

そこで、まだ50本程度ですが植林をはじめています。300本ぐらいまでがんばろうと思っているところです。

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