反抗の裏にあった驚くような真実(後編)

前編はこちらになります。

カルテ17「あのどう猛と思えるほどの反抗期の原因には、まさか、と思えるような真実が隠されていました。そして、ここからは守護しているその存在と前世があきらかになっていきます。さらに将来の結婚についてのアドバイスもあります」

守護するもの

・(カウンセラー)平安時代の末期です。朝廷に仕え十二単に身を包み品格の高い貴婦人が衵扇(あこめおうぎ:宮中で女性が用いる木製の扇)を用いながら会話を楽しんでいるところです。

このころは扇で顔を半分隠す仕草が上品な美しさの象徴になっていました。この方が守護霊として側についている方になります。

・現在、あなたがお付き合いしている方や周りに集う方々は、比較的品が高い層の方が多いのは、すべて守護霊の影響からきています。

そしてあなたの性格もこの方々との出会いによりさらに品格が高まってきています。更なる出会いも待ち受けていますので、この事を多少なりとも意識しながら行動するようにしてください。

前世

「(カウンセラー)江戸後期の播磨国です。この町の無縁寺で、数人の小僧が修行のため働いています。その中で常に読み書きの勉強に励んでいたのは宗助という名のものでした。

素直で働き者。そして賢い。僧侶からの信頼も絶大でした。この小僧があなたの前世になります。」

「春が近づく2月下旬のことです。城から寺の僧侶あてに小僧を1人、奉公に出すよう依頼が届きます。そして選んだのは宗助です。

与えられた仕事は茶坊主でした。位の高い方々への茶の給仕や書き物の代筆等々です。そしてこの仕事が終わると、控え室での読書や書道の勉強がはじまります。」

「ここから1年が経過した頃、宗久は人里離れた場所に個人庵を借り、城のすべての仕事が終わると、ここで勉学に励んでいました。両親が暮らす村に帰るのは月に一度の給料が支給されるその日です。

それも村人が寝静まる時間帯をみて、こっそりと会いにいっていたのです。なぜこのような事をしなければならなかったのか。それは、城勤めのため村人の賃金と比べると雲泥の差があったからです。」

「自宅から城に通っていた頃は、早朝から金欲しさの人が玄関の前にたむろしていました。そして夕刻ともなればこの倍の村人が待ち構えていたのです。

このような日が毎日のように続くものですから、精神的な苦痛から仕事を休むこともたびたびありました。

そこで城の貴人の手配により人里離れたところに庵を設けることにしたのです。その後、宗助は戦術も学び部隊を指揮するまでになっていくのです」

一人きり

「(このあと相談者がこう話しだします)3か月ほど前のことになりますが1人になりたい。このような思いになっていました。ここ数か月あまりにも多忙な仕事が続いていたからだと思います。

それと人とは極力接触はせずに時間を忘れてのんびりくつろぎたい。このような思いもありました。」

「ところが計画を立てようと思っても、いったい何をどうすればいいのか。どこに行ったらいいのか。まったく判断できず時間だけがだらだらと過ぎていきました。

そんな時でした。母からの電話です。いつものように、たわいもない会話がつづいていきます。すると婦人会で猊鼻渓の舟下りに行った時の話になりました。

この時ふと閃きめいたものが浮かび地図を広げていました。行き先が決まれば早いもので数十分で準備は完了です。」

「翌日には、東北新幹線の2番ホームに立っていました。

そして扉が開き中に一歩入った瞬間です。体の中から何かが抜けていく感じがしたのと同時に、強い解放感に浸っていました。これほどの気持ちよさははじめてです。」

「そしてここからの数日間は、爽やかな空間と共に忘れることができない時間を過ごすことができました。もし誰かと一緒にきていたなら、このような思いになれなかったでしょう。1人で過ごす時間って本当に大切です」

伴侶

・(カウンセラー)一人旅という素晴らしい経験をしました。これからの人生にとっても役立つ体験につながっていきます。

・ここから将来のパートナーについてのアドバイスをお伝えいたします。今の性格を普通の女性の方々と比べると、あまりにも大きく違い過ぎているのがお分かりだと思います。

初めて出会ったうちはいいのですが、慣れてくると相手の欠点を見付けては文句を言いはじめていく癖があります。この事を目の前で聞いた男性の方はどう思われるでしょう。

そして旦那になる方なら大変なご苦労をなさいます。

誰にだって欠点はあります。ここのところをまったく考えていません。これがあなたの性格です。ここの所をまず十分に理解し改善する必要があります。

反省

「(ここで相談者からこう返ってきます)男性との出会いがあると、知らず知らずのうちに欠点を探し出しているのに気付いています。これじゃ、ダメだと思っていながら相手に向かって、なぜか伝えている私がいます。

申し訳ないと思う気持ちがあるのですが、もう後の祭りです。さり気ない言葉を残し席を外す方もいれば、声を荒げる方もおりました。」

「この事に気付いてはいたのですが、なぜか改善できずにいました。今まで出会った男性の方々には、本当に大変申し訳ない事をしてしまいました。

心から反省しております。今回のカウンセリングで本当に大切なことを学ぶことができました。これからは、相手のことを十分に考え対応していきます」

霊的放射体(オーラ)

最初の頃に比べると色が大分変わり安定してきています。現在は赤が中央にありその周りを緑が囲み、さらにその周りを茶が囲んでいます。

・赤はリーダー的な性格を持ち組織や団体を常にけん引していきます。活動的で計画性も兼ね備えているタイプですので、周りに対する影響も与えていきます。

ただ、頑固さや短気もありますので、誤解を招くこともしばしばあります。

・緑は協調性がありますので、違う意見をもっている方とも協力をしながら計画を良い方向へと行動できる才能があります。また、誰とも平和的に接していきますので交友関係も幅広くなっていきます。

それに収集癖があります。これはと思ったものをすぐ集めだします。ここは注意しなければなりません。

・茶は現実主義や安心感の性格があるせいか人が好んで近寄ってきます。目標としている理想に対し努力をつづけるタイプです。また、名誉や地位欲も高いので、ほとんど失敗することはありません。

このような性格から自己中心的な部分もありますので誤解を招くこともあります。

その後

※そしてここから、2年後のことです。知人の紹介で出会った2歳年下の一般のサラリーマンとの結婚を発表します。交際期間は、わずか3か月でした。

・自分が変わると何かが動き出すと言います。彼女と彼の出会いは、思いもよらぬ知人からの紹介でした。2人は出会ったその瞬間に、何かに包み込まれるようだったと話していました。

おそらく、包み込んだのは亡き父の愛の抱擁ではないでしょうか。

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