複数の霊に一人で立ち向かった男(後編)

カルテ2「前編では、ホテルの部屋に突然現れた霊の正体の謎がとけました。さらに妻が強い霊力であることも明かされました。ここでは、前世から語られる今世の結び付きと、娘の誕生の秘密が明らかにされていきます」

前編はこちらからご覧ください

お尋ね1問

〇いつもどのような夢をよく見ていますか。

「いつも誰かと争っている夢ばかり出てきます」

過去世1(前世)

・(カウンセラー)この夢の話をするまえに順追って知る必要がありますので現在のあなたと重ね合わせながらお聞きください。

・江戸時代の中期1720年頃に陰陽師をしていた方になります。また、今の守護霊にもなっています。私用で京都を訪れたり仕事でもよくここに来ています。なぜなら、ここが陰陽師のゆかりの地だからです。

そして、自然霊が現れたホテルですが、ここはその当時、あなたが活動拠点としていた屋敷があった場所でした。このような仕事の関係上、霊現象が起きるのは無理がありません。

これからも今回のような霊現象が時々起こることでしょう。でも、今回のような悪ふざけぽいものも、たまに出てくる場合もありますが、大事になるような事は決してありませんのでご心配なく。

過去世2

・2代前の前世は1450年頃の室町時代です。甲斐の国(現在の山梨県)に暮らすごく普通の10代の女性になります。幼い頃から親に連れられ、よく龍神様を祀っている神社に出掛けていました。

そんな成人を迎えたころです。山菜取りのために山に入った時のことです。小さな池の側で鹿が2頭気持ちよさそうに横になっているのを見かけます。

そして、その数日後にはイノシシが同じ場所で横になっていました。

ここからさらに数日後も。また同じ場所で動物の姿をみつけます。動物たちはここの水を飲んだ後は必ず体を休め、その後、元気に山の中へと帰っていきました。

発見

この光景を何度も見かけていくうちに、ここの池の水に何らかの効能があることに気づきます。もしかすると、体になんらかの異変を感じた動物らは、ここの水を飲むと回復することを本能的に知っているからでは・・・

そして、自らも試してみることにしたのです。その結果は思っていたとおりのことが起こります。こうなれば病に苦しむ町の住民らを助けることができる。

まず、ここに水の神である龍神様の祠を祀る事にしました。そして数日後、龍神様にパワーとエネルギーを与えてくれるようお願いし活動を開始していきます。その結果、数多くの病人を救うことができたのです。

コレクションと水

・あなたが知らず知らずのうちに収集していた龍のグッズは、この感謝の思いがこのような形となって今世に現れました。そして、池の水についても同様です。ロケで地方に行った際に湧き水を必ず探して歩くのも、この記憶からきているのです。

 過去世3

・つづいて3代前の前世になります。

14世紀の中世ヨーロッパ。あなたは地元の町に妻子を残し、フランスの戦士として参戦を繰り返す日々がつづいていました。そんなある日のことです。軍のトップから隣国の敵軍に攻撃をするためのリーダーの命令がくだされます。

そして同日、敵軍も隣国に乗り込む作戦が計画されていたのです。そのターゲットとされた町とは、あなたの妻子が暮らす町でした。

リベンジ

そして申し合わせたかのように同時刻にお互いの軍の砲撃がはじまります。

お互いの町は、あっという間に炎の中に包まれていき翌朝には辺り一面は焼け焦げた建物が並び人影さえもありません。あまりにもむごすぎる作戦の傷跡です。

このことを聞いたあなたは妻子を捜すため村を訪れるも、町は全滅し生存者は一人もいない不毛の地となっていたのです。この現状に精神は錯乱し復讐を誓うのです。そして戦場では、自らの命を捨てる覚悟で狂暴化していました。

”今度こそは必ず家族を守る” 

この思いを強く叫びながら。

約束

・(カウンセラー)先ほどのよく見る夢は、誰かと争っているものでした。それは、この前世からの記憶によるものです。強くならなければ家族を守れない。だからこそ、今世は色々な格闘技を極めてきました。そして今、この約束を実行しているのです。

・それにもうひとつ実行している”守る”があります。それは決して浮気をしないことです。どのようなことがあっても。この事が自然のまま、あなたの中に存在しています。奥様もこの事を知っています。これが安心であり”守る”なのです。

過去の生き方を理解する事により、現在の生き方を変えることができるガイドブックなのです。あなたのその意識も必ず変わります。

とっても逢いたかった

・2人の間に最初の女の子が授かりました。この娘は、あなた方にお逢いしたくて今世に産まれてきたのです。2代前の前世のところで龍神様のお力をお借りしながら、病人の方々をお世話した女性の話をお伝えいたしました。

実は、この方が産んだ子なのです。相手の男性の方は将軍の若君でした。この時代はとっても厳しい世の中でしたので、一般庶民の女性との間に産まれた子は子とは到底言えるものではありませんでした。

当然のことですが、産んだ女性も名乗ることすらできません。出産と同時に我が子とは離れ離れになってしまい抱くことすらできなかったのです。今回、このようにしてお逢いすることができたことに大変喜んでいらっしゃいます。

霊的放射体(オーラ)

以前のものに比べると色がかなり変化しています。奥様との出会いによりまばゆいばかりの紫(情愛が深く洞察力に優れたエネルギー)が現れました。体の中心から渦をまくように出ています。

そして子供の誕生により、新たな感謝と感動が生まれ、先ほどと同じ場所から細い金(最も崇高な色、英知、リーダーのエネルギー)が複数帯のように広がっています。形といい色といい、理想的なものです。

最後に

 今回カウンセリングを受けた彼は、若き頃、かなり狂暴な性格をもっていました。親にも周りにも。この暴れっぷりは普通ではありませんでした。

でも、この彼をここまでけん引してくれたのは、あの趣味の掃除と洗濯のような気がしてなりません。

そこで、彼にこれらのことを尋ねてみたところ、このような内容が返ってきました。

 「掃除をしたからだとか、洗濯をしたからだとか。そんなことは全く分かりません。でも、整理整頓されている空間が好きで、この中で汚れた衣類を着ていたくない。この空間の中で家族と一緒に過ごしていたい。この思いが、今を作りあげたのはまちがいありません。これからも、ずっとつづけていきます。だって、これが趣味だから」

若き頃のあの性格から彼を救い、ここまで歩ませ家族を与えてくれたのは、やはりこの趣味があったからではないでしょうか。貧乏神には綺麗な空間は似合いませんからね。 

あなたの今の生活空間、神様が訪れるとお思いですか。

今一度、ご覧になってみては。

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