悪霊に取り憑かれた男が収集した恐怖の数々

カルテ23 本日のカウンセリングは、俳優の片切丈一郎(仮名)さんです。

Q「子供の頃、大きな夢を抱きながら大人へと成長していきました。ところが怖いのです。とっても怖いのです。慣れようと何度か、誘われるまま足を運ぶのですが、やっぱり怖い。でも、収集している、あのコレクションは平気です」

A「あの怖い原因は、職業柄必要であって仕方がありません。でも、本当に大変に怖いのが、あなたが平気なあのコレクションです。このまま、放っておくとどうなってしまうのか、知りませんよ」

 生い立ち

1976年2月、岡山県某市で出生。地元の高校を卒業後、アメリカの大学に入学するため渡米。紆余曲折のあと芸能の世界へ入っていく。

お尋ね3問

〇子供の頃なりたかった職業を教えてくれませんか。

「国際ボランティア団体の仕事です」

〇思いが一つ叶うとしたら何を願いますか。

「長生きしたい」

〇好きな場所はありますか。

「トンネルです」

次なる目標

・(カウンセラー)先ほどのなりたかった職業について詳しく教えてくれませんか。

「(相談者)1番なりたい職業は映画監督で、2番目は国際ボランティア団体です。1番最初に2番目の仕事をしたあと1番目の仕事に結びつけようと計画をしていました。

なぜ、この順番なのかと言いますと、国際ボランティアの仕事は海外が中心ですので色々な国に行くことができます。そこの国の歴史や文化を学びながら経済にも触れることができます。

こういった経験と体験したことを映画の制作に活用しようと考えていたからです」

その時々

・(カウンセラー)思いが叶うところでは、長生きと言っておりました。ここのところを詳しく教えていただけませんか。

「(相談者)特に叶えようとするものが何も浮かびません。こういうことって即座に答えることに意味があるんですよね。だったら長生きしながら、思いつくものを1つずつ作り上げていこう。このような考え方です」

同士との出会い

・(カウンセラー)好きな場所のトンネルについてお尋ねしても、”癒せる場所だから”このような回答が返ってくるのは分かっています。ではなぜ、ここが好きになったのか。ここのところをお教えいたします。

・1880年ごろのイタリア・ローマです。ここのモンテミリョーレにある教会の修道士として働いているのが、あなたの前世です。

12月10日、朝の祈りが終わった頃でした。見知らぬ男性が祈りを捧げるために訪れます。

彼は自然を愛し清貧に生きている修道士でした。この町では、このようなスタイルの教えはありませんでしたので、この布教活動をするためにここに来たのです。

あなたは彼と毎日過ごすようになっていくに従って、この教えを学びはじめていきます。

そして、2人の布教活動がはじまっていきます。行く先々での寝泊まりの場所は教会でした。いつも日が暮れてからここにきますので薄暗い中での就寝でした。でも、あなた達にとっては癒しの場所であり憩いの場所でもあったのです。

・現在、宗教を独学をしているのも、海外でのボランティア活動をしたいのも、すべてがこの記憶からきています。

小さな教育

・(カウンセラー)つづいて守護霊についてご説明いたします。

文政の武蔵国久良岐郡(現:神奈川県横浜市)の武家屋敷の次男として生を受け、子供の頃から学芸と武芸を教え込まれて育っていきます。学問の中でも特に世界史をよく好んで学んでおりました。

この方があなたの守護霊になります。

そんな学生時代の頃です。浦賀にペリーが来航しました。この時を境に海外への思いが強くなっていき数か月後には日本を離れていました。

そして数年後に帰国した久兵衛は、体験を基にした講演活動をおこなっていきます。ところが庶民相手でしたのでまったく反応がなく、終いには変人扱いでした。

これ以上は無理だとわかりこの活動をあきらめてしまいます。そして、新たにはじめたのが寺子屋でした。

憑依体質

・「(相談者)パーティーや講演会などに足を運ぶとなぜか体がこわばってしまいます。最初はなんでこうなるんだろう。と思っていたのですが、この原因となっていたのは、先ほどの内容にある講演活動の影響がそうさせているのでしょうか」

・(カウンセラー)そうではありません。産まれ持った体質がそうさせています。訪れる場所によって様々な人間の変化が生じています。これに毎回反応するため体のこわばりが現れているのです。

これを憑依体質と言います。

俳優を職業としている方々は色々な役柄を演じなければなりません。それらの役を演じるには、なりきる事が必要とされます。そのため、この体質の方でなければ俳優業は勤まらないのです。

魔界の部屋

・(カウンセラー)先ほどから、あなたの周りでけったいな物がうごめいているのを確認していました。そこで今、この原因を探るため、あなたの住まいの中に入り込んで霊視をおこなっているところです。

玄関を入った左側の部屋に、血まみれになっている人形や獣のミイラ、骸骨。こんなものばかりあって気味が悪すぎます。もの凄いほど生臭い空気でよどんでいます。これではいけません。

リビングに掛けてある絵画も不気味なものです。寝室にあるドクロの置物もそうです。

この状態をこのまま続けていくと大変なことになります。先ほど前世のところで修道士であったことをお伝えしました。なのに何故このようなものを好むのか。原因を探し出し本来の姿を取り戻さなければなりません。

憑依した悪霊

・(カウンセラーが過去を霊視していきます)大学時代ロサンゼルスのアンティークショップを見学しています。さらに奇妙な品の数々が展示されているショップなども見学しています。恐らくここらのショップで憑依された可能性が高いです。

霊的現象

・この後、相談者が咳き込みはじめます。これに合わせるかのように体も小刻みに動き始めていきます。バチッバチッと5秒間隔ぐらいにラップ音が室内に響きわたりだしました。

すると机の上のペンシルや用紙が宙を舞うかのように床に落ちだしていきます。

・(カウンセラー)これらは悪霊が体内から出されまいとする威嚇です。きっと今住んでいる体の居心地が良いのでしょう。ここで邪魔するまいと次の手を打ち出してくる前に早めに退治いたします。

あの不気味な人形らは、この悪霊の仕業です。

・すると天井のほうから声が響きわたります。

”絶対に手をだすな!今すぐやめろ!”

除霊

・そして悪霊払いがはじまり40分ぐらい経過したころでした。相談者の咳払いが止まり、あの前かがみになっていた辛い姿勢が元にもどります。完全に抜け出したようです。

・(カウンセラー)しぶとい霊でした。まだ天井の右端のところにへばりついています。また、隙があれば入ろうとこちらを伺っているところです。ここで、あなたの補助霊が結界を張ってサポートにきてくれました。

今のこの時点であなたの意識を変えなければなりません。ここが一番肝心ですから気を抜かずに注意してください。

ここから10分ほどが経過しました。静かな部屋の中で聞こえてくるのは柱時計の秒針の音だけになりました。そして悪霊がついに退散します。

心のあり方の指導

・今の時点で本質の心が現れてきています。ここで気をゆるめてしまうと元に戻ってしまいます。また魔物が好むような物が欲しくなる場合が出てきます。

この誘惑には絶対に乗らないこと。それと変な物を取り扱っているショップへの見学も絶対にいけません。知人からのいかがわしい誘いも、すべて遮断してください。

・この事をクリアーしていくことによって良い方向へと必ず飛躍していきます。気をゆるめずあせらず進んでください。グレゴリオ聖歌を聴くのも効果があります。

最後に

ここから1か月後のことです。彼の部屋の中からは悪魔の好むようなものはすべて処分され、爽やかなエネルギーが漂った空間に蘇ったそうです。現在の仕事に加え国際ボランティア活動にも力を注いでいるようです。きっと、近々生涯のパートナーとのご縁もあるかも知れませんね。

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