ホームレスから救ってくれた不思議な女性

本日のカウンセリングの相談者は、俳優の前田瑛太郎(仮名)です。

相談内容

「仕事も無ければ、金もまったく無い。友も知人も誰もいない。考えに考えた結果たどり着いた場所がありました。そこは公園のベンチでした。ここに突然現れた一人の女性。この方がまた不思議な方なんです。なんでこの方と出会ったんでしょう」

生い立ち

1950年3月、愛知県某市に生まれる。地元の高校を卒業後、東京都の某学院大学に入学も役者の道に進みたく退学。紆余曲折を経て映画の出演を果たす。ここから本格的な芸能活動がはじまっていく。

お尋ね三問

〇子供の頃、何の職業に就きたいと思っていましたか。

「俳優になりたいと思っていました」

〇これが天職だと思えるものがありますか。

「それは映画監督です」

〇奥さんとの出会いはどこですか。

「公園のベンチです」

父の存在

・(カウンセラー)俳優になりたいと思った切っ掛けを詳しく教えてくれませんか。

「小学高学年のころでした。父は時代劇が大好きで放送がある日は、テレビの前から離れません。そんなある日のことです。一緒に観ようと声がかかりましたので、渋々ながら観ているとこれが、またカッコいい。」

「ここから毎回観るようになっていくだけじゃなく、ダンボールで刀を作って振り回すまでになっていました。そして将来の夢は俳優です。大学に入学しても、この夢は変わらず演劇部に入部し稽古に励む毎日がつづいていました」

前世

・(これにカウンセラーが)父と一緒に観ていた時代劇は将来のあなたにとって必要だからこそ導かれたのです。ここの所を説明していきます。

・20世紀初期のチェコ共和国です。小さな町の教会の談話室で人形劇を練習している1人の少年がいます。この方があなたの前世になります。一か月後に迫っている発表会のリーダーを務めていますので気をゆるめる事ができません。

彼の夢は、この人形劇を世界中のみんなに知ってもらうことでした。しかし、発表会を終えた一週間後のことでした。流行病のコレラに倒れてしまいます。

あなたが俳優になりたいと思ったのはこの方の影響が一番大きいです。

天職と適職

・(カウンセラー)映画監督についてもっと詳しく教えていただけませんか。

「(相談者)35歳の頃でした。監督の指示にしたがってその演技をしている時でした。どうもしっくりいきません。周りからもそのように見えていたのでしょう。

やり直しが何度か繰り返されますが、どうしてもうまくいきません。そこで僕なりの提案をしました。すると見事にOKがでます。」

「この時を境に、何故かひらめきが浮かび上がるようになります。次のロケの時もそうでした。もしかすると、この仕事は僕の天職かもしれない。とそう思えるようになりました」

・(カウンセラー)この仕事はすべての指示を監督がおこない、それによって俳優が操り人形のように演じていきます。この事により目標達成感を味わうのは監督になります。

確かにその通りです。

でも、さらに詳しく言いますと、あなたが生まれつき持っている性質にもっとも合った職業のことを天職と言います。

この与えられた仕事をすることによって魂が喜びを感じ、さらに携わってくれた方々も同様に喜びを感じることを言います。

あなたの考え方で仕事を進めていくうえで、携わっている方々も魂から喜んでいると、感じなければなりません。今後、ここの所も意識しながらお進みください。

つづいて適職について説明いたします。それは自分自身が得意と思っていることや特技や趣味を活かし、自らの生活のためだけの仕事をすることを言います。ここがまったく違います。

守護霊

・(カウンセラー)ここであなたを守護している方の仕事に触れながら、先ほどの職に結びつけていきます。

・江戸時代の初期の日向国(ひゅうがのくに)現在の宮崎県です。ここの山の中で荒行をしている僧がいます。自らの名を白蓮と名付け、どこの宗派にも属することなく自我の思いのままの修行をしています。

この方があなたの守護霊になります。この僧は既成概念にとらわれない独自の思想がありますので、修行そのものも独特なやり方になります。

このようなスタイルが現在のあなたに影響を及ぼしていますので、どうしても同様な考え方になってしまいます。この事を先ほどの職にあてはめてみますと、俳優は適職でもあり、映画監督は天職でもあるのです。

天の声

「(相談者がこう話し出します)今のつづきの話をさせてください。初めての監督の時でした。仏教国ビルマ(現ミャンマー)のロケをすることになります。それもインドとの国境が近いアラカン山脈の撮影でした。

首都ラングーン(現ヤンゴン)から2000キロはある道のりです。

船や車を使いながらの移動でようやく山のふもとに到着しました。この時です。山にかかる雲が寝釈迦のような形をしているのに気付きます。すると、どこからともなく声が聞こえてきました」

”よく来たな~待っていたぞ~”

「これには驚きました。僕を歓迎しているのは理解できたのですが、どのような理由があって待っていたのか。ここが疑問になっていました」

感謝の思い

・(カウンセラー)到着の時に見たあの雲といい。歓迎の言葉だといい。このすべては守護霊の白蓮僧がおこなったものです。修行をしている頃から仏教の聖地である天竺(インド)に行ってみたいと思っていました。

ここまでの道中、崖から車ごと転落しそうになったり、下船する時のあの大波もすべて助けてくれたのも、ここに無事到着するためでした。残りのコースは整備されていない石ころだらけの道でした。

車内でのバウンドはそれ相当に辛いものがあったでしょう。よく耐えながらここまでたどり着きました。白蓮僧のかねてからの願いをあなたが叶えてあげたのです。この事に対して今も感謝しているようですよ。

不思議なめぐり逢い

・(カウンセラー)奥様との出会いについてもっと詳しく教えてくれませんか。

「(相談者)本格的に俳優の道を志したときです。まったくというほど評価されませんでした。金もなければ仕事もありません。公園のベンチで寝泊りするしかありませんでした。

そして、ここに寝そべっていると。突然、見知らぬ女性が声をかけてきたのです」

”すみません。ほんのちょっとよろしいかしら”

「なんだろうと思いながら、言葉のやり取りをしているうちに、彼女の自宅に行くこととなり言われるまま付いていきました。そして、ここから同棲生活のはじまりです」

「すべて彼女の指示に従っての毎日でしたが、まったくと言うほどストレスめいたものを感じることがなく、気が付くと結婚です。この頃には、仕事も動き出していましたので金銭的にも余裕がでていました」

悔しい

・(これにカウンセラーが)この女性と出会う前までは、人との出会いがあると、必ず疑いを持った接し方をしていました。時には恐れるようなこともありました。

このような警戒心が常に働いていませんでしたか。(本人は大きくうなずく)

これは前世の出来事が原因となっています。

・江戸時代後期です。中国での革命運動を支援するなど反政府活動家の一員となって日々を過ごしていたのが、あなたの2つ前の前世になります。

彼の活動のすべてがなぜか誤情報の状態のまま警察に手渡した者がいたのです。気が付いたときにはすでに遅く、自宅の周りは刑事らしき人らが取り囲んでいるのが分かりました。

まったく身に覚えのないままでの取り調べがはじまっていくのですが、内容が分かりませんので答えようがありません。そこではじまったのが拷問です。

これを逃れるためには認めるしかありません。ところが私には、すべての証拠と仲間や友人の証言も確実にありましたので勝てる戦いができると自信がありました。

裏切り

そして裁判の日がやってきました。そして想像もしていなかった意外なことが起きたのです。それは証言に立った仲間らがすべての内容に対し首を横に振ったのです。そして友人も同様でした。

隠し持っていた証拠の数々もすべて無くなっていたのです。この事ができるのは、誰なのかも知っていました。裏切りです。あれだけの事をしてあげたのにもかかわらず。もう誰も信用ができない。この強い悔しさを残し処刑台に立つのです。

必要な相手

・(カウンセラー)この前世の強い思いが現代に蘇っていますので、誰に会っても必ず疑いから入っていました。また、相手との信用を作りあげても、見かけ上は打ち解けているように見えても注意深くいつまでも疑いの思いで接していました。

ところが、ホームレスをしていた時に出会った1人の女性。最初はもちろん疑いから入りました。でも、いつもとまったく違っているのがすぐに分かりました。

なぜ、この方があなたの前に現れたのか。

それは守護霊の白蓮僧の手配によるものです。あなたには、将来的に色々やらなければならない仕事が待っていました。これをやり遂げるには、それなりのパートナーが必要とされていました。

そして選ばれた女性が現在の奥さんです。

それと前世の影響により記憶に残っている心的外傷後ストレス障害を取り除く必要もあったからです。

訪れた変化

・「(これに相談者が)この意外な突然の出会いにより、今まで抱えていたあの疑いの習慣を正常に切り替えることができました。」

「それが何をされた訳でもありません。まったくストレスもなく、そばにいながらリードしてくれる。そのたびに、ホッとする瞬間を感じていました。本当に不思議でした。

どんな事があっても、文句のひとつもなく平然とした態度をいつも取り続けているのです。愛情の接し方もまったく変わりませんでした。」

「この過ごしやすい環境の中で暮らしていくうちに、心の中の何かが動き出していくのが分かっていました。

そして新しく生まれ変わった瞬間というものを感じたのは、初めての相手に対する安心と安全も感じたときでした。」

最後に

※この突然の出会いは、なぜ彼に訪れたのでしょう。それは子供の頃から俳優になりたい。との目標を追いかけ続けた結果のような気がいたします。その強い思いが指導霊にリンクしたのではないでしょうか。

最後に彼はこう言い残し立ち去っていきました。

”今日も最高の一日だった”

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