カルテ18 本日のカウンセリングは演出家の山谷幸一(仮名)さんです。
相談ごと
「いつも、誰かが側にいるような気がしてなりません。書斎でひとり仕事をしていても。誰かが見ている。そんな気がします。いったい誰なんでしょう」
生い立ち
1961年7月、東京都世田谷区で出生。都内の高校から都内の大学へ。在学中に劇団を旗揚げ。そして役者も務めながら放送作家の活動もこなすようになる。
お尋ね2問
〇リラックスするとしたらどこにいきますか。
「ダンスホールに行きます。フロアーで踊っている方、それを見ている方。それぞれの顔の表情があります。これを見ながら自分なりに想像しながら安らいでいます」
◎吉凶禍福という言葉がありますがどう思っていますか。
「生きていく上で必要だと思っています。特に凶禍は己の過ちを正すために必要であって、そのご褒美に吉と福が与えられると思っています。僕に与えられた褒美は父が残してくれた遺産と将来の夢だと感じています。」
奇妙な趣味
・先ほどのリラックスについて詳しく教えていただけませんか。
「ダンスホールなど常に人が集っている場所が好きです。ジルバを踊っている表情とルンバを踊っている表情を比べてみると、それがなんとなくですが違うんです。時には僕も踊りますので、特に意識していませんが違う表情をしているように思っています。
このような観察をしているとリラックス効果なのか時間があっという間に過ぎ去っていきます。それに演出の仕事にも、この事が結構活かされているんです。この空間がほんと好きです」
知るべき時期
・それと、先ほどの与えられたご褒美についても教えていただけませんか。
「一週間ほど前のことですが、福岡市博多区に暮らしている母親から半年ぶりに連絡が入りました。電話にでると、いきなり僕が5歳のときに亡くなった父の話をしだしたのです。何でだろう。とそう思いながら聞いていると。生前、父がしていた仕事とほぼ同じ仕事をしているのだというのです。」
「その当時は博多で進駐軍を相手にダンスホールやショーパブの経営にたずさわり、時にはコメディバンドの一員としてステージに立っていました。このスタイルの経営が受け、他店舗展開をするまでに成長していったそうです。」
「この話の内容を聞いているうちに、自分自身の事を語っているかのような錯覚を覚えていました。このとき、あることをふと思い出します。学生時代に自分の部屋にいると、どこからか音楽が聞こえてきているような気配を感じていました。この事を母に打ち明けると、
”以前ここで、お父さんがショーパブを経営していたのよ”
と教えてくれました」
「なぜ、今頃になってこの事を教えてくれたのか。疑問に思っています」
父の財産
・(カウンセラー)まずは、この部屋の音楽のことになりますが、亡きお父さんが生前中に大好きな楽器をひいたり歌を歌ったりしていたステージの場所があなたの部屋にあたります。そのため気配を感じているのです。父の若き思い出のこの場所をあなたに残したかったからです。
・つづいて、なぜ今の時期に母親が父の話をしたのか。ですが、今がその時期がきたからです。今が知るべきタイミングだからです。これも、お父さんがそうさせました。これが天国から届いたメッセージです。
守護
「(この後、相談者がこう話しだします)僕の側にいつも誰かがいるような気がしてなりません。特に1人っきりになると強く感じます。それに不思議なことも時々起こっていました。これは父親の仕業なのでしょうか。それと、この仕事にみちびいてくれたのもそうなんでしょうか」
・(カウンセラーがこう答えます)あなたの思っている通りです。お父さんと父方のおじいさんも子供のころから憑いております。学校の裏山の崖から落ちそうになった時も、大原海水浴場で溺れそうになった時も、病気で寝込んだ時も、いつも助けてくれていました。
経験させなければならない場合を除いて、手助けが必要な場合はいつも助けていました。
なぜ、ここまで救いの手を差し伸べたのかと言いますと。あなたの家系は代々女系なうえ男子は短命の方が多く、おじいさんとお父さんは2人とも養子のうえ短命で人生を終えています。
養子が3代つづくとこの家系は無くなってしまうため、一人っ子のあなたに大きな期待がかかっての誕生です。この理由から事故を未然に防いでくれていたのです。
意識改革
・短命がつづいてきているからといって3代目も短命とは限りません。因縁というものを多くの方が代々受け継がれていくものだと、思っているようですが決してそのようなことがありません。もし、あなたもそうお考えなら今すぐお捨てになりこの意識を変えてください。
そうすれば、生き方が大きく変わっていくのがお分かりになるはずです。
もう一度言います。
”今すぐ意識を変えてください”
不思議な出来事
・(カウンセラー)先ほど不思議なことが時々起こっている。と言っていましたが、特に驚いたことを教えていただけませんか。
「2週間ぐらい前のことになります。ミュージカルの公演の最終シナリオを書き終えた書類を劇団に持参したのですが、入れたはずのバッグの中に入っていません。入れ忘れか、こう思い。急いでマンションに戻るのですが、どこにもみあたりません。
これがなければ公演を延期しなければならないほど大事なものでした。まずは、この経緯を説明するため再度、劇団に戻り団員らに話をはじめたときでした。」
「事務所のドアベルが鳴りましたので、1人の団員が行くと、そこにいたのは見知らぬおじさんが立っていたのです。そして」
”忘れ物ですよ”
「そう言いながら茶封筒を手渡して立ち去っていきました。そして、その中身を見てみると紛失していたシナリオが入っていたのです。届けてくれた、あのおじさんはいったい何者で、どこで拾い、なぜここの劇団の物だと分かったのか。本当に不思議な1日でした」
・(これに対しカウンセラーが話し出します)公演を成功させてやりたいという思いが亡き父親にもありました。この思いは皆様と一緒です。先ほどの疑問の中にありました。おじさんの件になりますが、近々この正体とその内容がわかるはずです。
助け人
※ここから1週間ほど経過した月末のことです。いつもの銀行の担当者が劇団の経理部を訪れます。すべての仕事を終え雑談にはいった時でした。忘れ物を届けたときの話がでてきたのです。経理部の担当者は何のことやら。そこで座長に確認すると、あの時のおじさんが、この方だったことがすぐに分かりました。
あの日、座長は電車で移動していました。その向かい側の席に座っていたのが、この銀行員です。そして下車した際、書類袋を座席に忘れていったのを見ていたのです。そこで、それを営業の帰りに劇団に届けてあげました。
当の本人も多忙でしたので、忘れ物さえ届けばいいだろう。との思いから挨拶もせずに次の顧客のところへと向かいました。
原因
※バックに書類を入れる際、大事な書類とそうでない書類を入れ間違っていました。ここで亡父親があの銀行員をあの電車のあの座席に座らせます。書類を忘れるのを事前に分かっていてのことです。
このつづきは後編をご覧ください。
守護霊の存在と妻との関係について語られていきます。
その中で驚きの事実が明かされます。
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